先物取引とは何か?
最初に、先物取引の基本的な知識から紹介していきましょう。
金融自由化の進展やペイオフの解禁、ゼロ金利政策の解除など、現在の金融資産を取り巻く環境は、日々大きく変化しております。そしてその波は金融業界の再編だけにとどまらず、個人の資産運用へも大きく押しよせてきています。自由化による利便性の向上に伴い、預貯金等の安全を重視した運用から、証券や投資信託、また商品先物取引といったリスクを負う金融商品まで、自己責任の原則も問われる時代となっております。現在日本には、東京工業品取引所、東京穀物商品取引所、中部大阪商品取引所、関西商品取引所の4つの市場があります。この他、ニューヨーク、シカゴ、ロンドンなど商品先物を取り扱う取引所は全世界に約50ヶ所あり、盛んに取引が行われています。
先物市場の役割は、現物商品の価格変動リスクの回避、公正な価格形成、需要と供給の調整、の3つが上げられます。商品が生産されるとそれを売買する市場で自由に値段が決められます。商品が余れば価格は安く、商品が品不足になれば価格は高くなります。しかし、価格の変動が不安定になると経済に悪影響を及ぼすだけでなく、商品を生産する側にとってもせっかく生産した品にいくらの値段がつくが不安になります。ここで価格変動リスクに対する保険が必要になってきます。現物取引で買い付けたものを先物市場で売り繋ぐことにより、又は現物取引で売り付けたものを先物市場で買い繋ぐことにより、リスク回避を実現出来ます。このように先物取引でこのような取引を行なうことにより商品の値崩れや暴騰による損失を回避することが出来るようになります。
先物市場では数多くの取引参加者が参加しているため、未来に実現するだろうとする価格について売り買いを出し合うため、その結果として価格形成が行なわれます。このようにして形成された価格は、特定の主体又は少数の主体によって形成された価格よりも公正な価格と言えます。